AppleWatchの文字盤に和暦を表示するアプリ「和暦Watch」のバージョン1.3をリリースしました。
毎日コーディング生活の一貫として、Apple Watchの文字盤の情報表示エリア(コンプリケーション)に和暦を表示するアプリ「和暦Watch」のアップデートを行いました。
アップデートの内容は、前バージョンで追加した「曜日」「干支」の表示/非表示の切り替え機能の更新処理の効率化と、日付が表示される文字盤(モジュラー、ユーティリティ)での日付更新処理の効率化です。
個人でアプリを作る時に意識している2つのこと
個人でアプリを作るうえで絶対のルールとして自分に課していることが2つあります。
1つは自分自身がそのアプリの一番のユーザーであること。
アプリをリリースした後も、自分がヘビーユーザーとして使っていくことで、不具合の発見や欲しい追加機能を考えやすくなるので、自分が使わないアプリは作らないようにしています。
「和暦Watch」も、私自身がよく「あれ、いま平成何年だっけ?」と悩むことが多かったので文字盤に「平成○年」と表示するだけのアプリを作ろうと開発しました。
もう1つは今まで使ったことのない技術や知識を必ず1つは使うこと。
仕事としてアプリ開発をするのであれば、確実に機能が実現できる「知っていること」「出来ること」を組み合わせてアプリを作るべきだと思いますが、逆に個人の場合は「今は知らないこと」「今はできないこと」を使いたいと思っています。
そうやっていけば自然と「知っていること」「出来ること」が増えていき、アプリ開発者としてのスキルが上がっていくはずです。「知っていること」「出来ること」が増えるので仕事としてやれることの幅も広がっていくわけです。
「今は知らないこと」「今はできないこと」を使ってアプリを作ると大変なことが多いけど…
「和暦Watch」の場合は、Apple Watchアプリ自体はすでにいくつか作ったことがありましたが、「コンプリケーション」に対応したアプリが初めての経験でした。
今回のアップデートはバージョン1.3ですが、1.0では「iPhoneの設定からコンプリケーションが設定できない」という問題、1.1では「曜日・干支の表示設定が反映されない」、1.2では「日付が更新されない」と数々の不具合が…。
コンプリケーションは通常のアプリとは違う独自の設定やテクニックが必要だったんですが、それがわからずになかなかまともな完成度のアプリが作れずに苦労しました。
(実際、「素人さんが作ったアプリなのかな」というコメントの☆1レビューがついたりして、心が折れかかりました…。)
でも、そうやってアプリの作り方のマズい点を不具合として報告してもらえるというのは、アプリ開発のスキルを上げるためにはかなり貴重な経験。
ストアへの公開を積極的にやったからこそ得られたものでもあるわけです。
ユーザーさんから上がってきた不具合を潰すというのは、突貫で技術力を上げ、アプリに関する理解度も上げる必要があるので、成長スピードは格段に早くなります。
「いつかアプリをストアで公開したい!」と思っている人は、完成度が低くてもいいのですぐにストアに公開した方がいいと思いますよ!
というわけで、これからも「今はしらないこと」「今はできないこと」を「知っていること」「出来ること」に変えながらアプリ開発とストアへの公開を続けていこうと思います!